もう「考えすぎじゃない?」って、誰にも言われなくなった。
それはたぶん、私がそう言わせない空気を持つようになったから。
きっと、私の中に、誰にも踏み込ませない何かができたんだと思う。
でも、ふとしたときに思うんだ。
「私は、ちゃんと大丈夫なんだろうか?」
誰も何も言わなくなった今、逆に、自分で自分を確かめたくなる。
あの頃、何度も自分を責めた「考えすぎの私」は、
今もどこかに置いてきぼりにされてはいないだろうか──って。
考えすぎて、言葉が出てこなくなったときがあったよね。
頭の中ではたくさんのことが起きてるのに、
それを話しても伝わらないと思って、黙るしかなかった。
誰かの軽い「気にしすぎ」「大したことないよ」で、
あなたはもっと言えなくなって、もっと自分を責めていた。
でもね、それって本当は、
あなたが「世界にちゃんと触れようとしていた」証だったんだよ。
何が起きてるのか、どこまでが自分で、どこからが相手なのか。
あなたは、ずっと深くてまじめな目で見ていた。
見えすぎるから、傷つきやすくて、
気づきすぎるから、立ち止まるしかなかった。
そのことを、今の私はちゃんとわかってる。
だから伝えたい。
今の私はもう、ぐるぐるしない。
ぐるぐるに引きずり込むような人とは、自然と距離を置けるようになった。
それは、わがままじゃない。
大切にするものを、大切に守ろうとしただけ。
「ちゃんと考えたい」っていう気持ちを、ようやく誰にも明け渡さずにいられるようになった。
それに、あの頃のように、
何でもひとりで抱えようとはしていない。
助けがほしいときは、ちゃんと「助けて」って言えるようにもなった。
ほんの少しずつだけど、
私は、あなたが思っていたより、ずっと遠くまで来ていたよ。
だから今日は、ちゃんと伝えたい。
考えすぎて、立ち止まって、傷ついてきた私へ。
もう、大丈夫だよ。
私は、あなたがいたから、ここまで来られた。
ぐるぐるの海から浮かび上がって、
今はちゃんと、深く潜ったり、静かに浮かんだり、
自分のペースで呼吸ができている。
だから、安心して。
もう、そんなにがんばらなくていいよ。
ちゃんとここにいていい。
それだけで、十分だよ。
ありがとう。
そして、安心していいよ。
今の私より