いちばん外の葉から
旅立っていく
ひとつ
またひとつ
何も言わずに
場所をあけて
まん中では
いちばん小さな子どもたちが
あしたになることを
覚えている
誰に教わるでもなく
朝が来るたび
少しずつ
今日をぬぎすてて
新しい葉になっていく
残ることは
まつことではない
しずかに
別の自分へ
育っていくこと
いちばん外の葉から
旅立っていく
ひとつ
またひとつ
何も言わずに
場所をあけて
まん中では
いちばん小さな子どもたちが
あしたになることを
覚えている
誰に教わるでもなく
朝が来るたび
少しずつ
今日をぬぎすてて
新しい葉になっていく
残ることは
まつことではない
しずかに
別の自分へ
育っていくこと
Yesterday,
an empty seat.
Today,
a small green hand.
Tomorrow,
a child.
🌱
空いていた席に
またひとり
小さな手が
あらわれた
「よろしくね」
そんな声が
土の中から
聞こえた気がした
🌱
The gravel
holds the morning light.
Nothing remains
of the house.
And yet—
a yellow roof,
a chimney,
a quiet window
drift through the air.
I walk past
what is here,
and what is gone.
The two
move together
in the same wind.
今朝
そこには砂利があった
平らにならされ
光を受けて
静かに広がっていた
けれど
私の中には
まだ家がある
黄色い屋根
煙突
控えめな窓
目立つことなく
何かを主張することもなく
ただ長いあいだ
その場所にいた家
今
二つの風景を見える
砂利の広場と
もうない家を
一つは今
一つは記憶
重なりながら
どちらも本当に
そこにある
Yesterday
I saw someone.
Today
one seat
is no longer empty.
A small green hand
has appeared
above the desk.
Tomorrow,
the child
will stand up
and say,
I'm here.
🌱🫛
ひとつの席が
もう空席ではなくなった
机の上から
小さなみどりの手が
そっと見えた
あした
あの子は
立ち上がって
きっと言うだろう
ここだよ
🌱🫛