LINEの返信というのは、いつもちょっとだけドキドキするものだ。
こちらの思いは、ちゃんと伝わったのか。相手はどう受け取ったのか。
思いがけない一言に、えっ?と戸惑った経験がある人も、多いかもしれない。
とても暑い日が続いていたある日、
私は、少し久しぶりに知人にLINEを送ってみた。
数日前に「頭がズキズキしてて、たぶん暑さや気圧のせいかも」と話していたことが気になって、
少しだけ体に寄り添うようなメッセージを書いた。
実際にはもっと事務的な関係だったが、
このやりとりを少しだけフィクションにしながら、
「やさしさは、どう届いて、どう返ってくるのか」——
そんなことを考えてみたくなった。
📱 フィクションLINEのやりとり
わたし → 相手
ムシムシしてしんどいね🥵
この前言ってた“頭のズキズキ”、ちょっと心配になってたよ🚦
私も最近は食欲なくて、冷やし中華とかそうめんとか、チュルチュルしたものばっかり食べてる〜🍜
少しでも涼しく、のんびりできますように🌿
相手 → わたし
いろいろ気にかけてくれてありがとう😊
今日は久しぶりに炊き込みご飯を食べたょ🍚
息子一家が来てたから、ちょっと頑張ってご飯作った〜🤗
それにしても暑いね🩠 湿気がすごくてクーラーつけてもジメジメ🥺
○○さんはどうだった? 少しはラクに過ごせたかな?
🔍 返信の構造を読み解く
💬 相手のことば:
「いろいろ気にかけてくれてありがとう😊」
🔎 見えてくること:
共感を受け取ったことに対する丁寧な感謝
💡 言葉の背景にあるもの:
自分の体調の話がきちんと覚えられていたことが嬉しい
💬 相手のことば:
「今日は久しぶりに炊き込みご飯を食べたょ🍚」
🔎 見えてくること:
自分のコンディションや行動を、具体的にシェアしている
💡 言葉の背景にあるもの:
身体を通した日常の共有が、信頼の表現になっている
💬 相手のことば:
「息子一家が来てたから、ちょっと頑張ってご飯作った〜🤗」
🔎 見えてくること:
“がんばったこと”を笑顔で伝えてくれる
💡 言葉の背景にあるもの:
誰かのために動くことに、自然な喜びがある
💬 相手のことば:
「それにしても暑いね🩠 湿気がすごくてクーラーつけてもジメジメ🥺」
🔎 見えてくること:
暑さの不快さを“自分の言葉”で重ねて返す
💡 言葉の背景にあるもの:
温度・湿度などの“体感”を大切にする感性
✨ おわりに
この短いやりとりの中に、
相手なりの“感じとる力”と“返す力”がちゃんと生きていたのだと感じた。
こちらが寄り添うように言葉を送ると、そのやさしさをまっすぐに受け取ってくれる。
そして、その言葉は今度は“やさしさのかたち”になって返ってくる。
言葉は見えないけれど、どこかでちゃんと届いて、
届いた先で、相手の中の“あたたかさ”を引き出すのかもしれない。
LINEのやりとり——そのたった数行の中にも、
そんな静かなやさしさの循環が、そっと息づいているように思えた。
☞ 次にLINEを送るとき、あなたはどんな“思いやり”を込めるだろうか?