忍者通訳の記録帖

気配の通訳・翻訳所。空気、沈黙、すれ違い、視点の跳躍──そしてたまに、自分自身。精度はいつも道の途中。  

#364 【続編 】文明の血液が止まるとき──パワー半導体という静かな戦争

 

🌍パワー半導体って、電気の力を操る「血管」や「水道管」みたいなもの。 電気というエネルギーを、必要な場所に、必要な量だけ、届けたり止めたりする。 それができるから、私たちは今こんなに便利な生活ができているんだよ💡
🏭たとえば、火力発電や再生エネルギーで作った電気。 それを遠くの町まで送って、家庭や病院や工場に届ける。 パワー半導体はその“道しるべ”であり、“蛇口”であり、“スイッチ”なの。
🚗そしてその部品がないと、何が起きるかというと… - 新幹線も🚄止まる - 工場も⚙️止まる - エアコンも冷蔵庫も🧊使えない - 電車もバスも⛔止まる - 電気がなければ病院も🏥動かない - そしてもちろん、EVカーもAIもスマホも📱止まる
🧠「AIやPCが止まる」と聞くと未来っぽくて遠い話みたいだけど、 それ以前に「電気そのものが来ない」ってことなの。 つまり、現代の私たちの文明の“血液”が止まるということ── それが、パワー半導体が供給されなくなるという意味。
😨じゃあ、どうなるの? 想像してごらん── 江戸時代みたいに、井戸で水を汲んで、 その日売りに来たあさりやさんまやお豆腐を、 みんなで分け合って食べるような暮らし🍢🍶 それはそれで素敵だけど、 今の社会が「そこに逆戻りせざるを得なくなる」のは全然違うよね。
🔍今回のブログは、2025年7月14日に報道された JSファンダリの破産に関する日本経済新聞の記事をもとにしています。 📰 JSファンダリはパワー半導体の受託製造をしていた企業で、 中国メーカーとの競争の中で資金繰りが悪化し、破産申請をしました。 これは一企業の問題ではなく、日本の経済安全保障、 そして私たちの「暮らしの土台」が問われている問題でもあります。